Eero Saarinen

Eero Saarinen

エーロ・サーリネン
b. Finland
1910-1961

エーロ・サーリネンはクランブルックアカデミーの初代校長であるエリエル・サーリネン、テキスタイルアーティストのロハ・サーリネンという世界的に有名な両親の影響で、幼少期よりデザインに囲まれて育ちました。サーリネンは1929年にパリで彫刻を学び、翌年からイェール大学建築学科に入学、1934年にはクランブルックアカデミーで教鞭を執りました。

サーリネンはクランブルックでチャールズ・イームズと出会いました。2人は新しい材料やプロセスを探求するなかで親友となり、プロジェクトの仲間として互いを高め合いました。1940年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)主催のオーガニックデザインコンペで、プライウッドチェアがグランプリを受賞し、2人は一躍注目を浴びました。

またサーリネンはクランブルックにて、父親であるエリエル・サーリネンの有望な教え子であったフローレンス・ノルに出会いました。フローレンスはサーリネン家で夏休みを過ごすほど、サーリネンと兄妹のような関係を築き、その関係は生涯続きました。フローレンスに依頼され、1940年より15年以上に渡り、チューリップチェアやウームチェアなどのKnollを代表する作品を数多くデザインしました。現代的な素材を用いた優雅で有機的な形をしたデザインは、Knollの代表作となりました。

また、彼は家具だけでなく建築家としても多くの作品を残しました。代表作は、ワシントン・ダレス国際空港、セントルイスのゲートウェイ・アーチ、ケネディ国際空港のTWAターミナル、ニューヨークのCBSビルディングなどがあります。

Eero Saarinen